ビートルズも呼んだ男 永島達司 -ビッグ・タツ伝説-

著者 :瀬戸口修
ジャンル :書籍
定価 :¥1,760 (税抜価格 ¥1,600)
ISBN:978-4847070761
初版発行日 :2021年09月09日

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戦後、日本復活の原動力のひとつともいえるアメリカ、イギリスなど海外のポップスや文化を普及させ、エンターテインメント・ビジネス及び音楽出版ビジネスを構築させた人物がいた。そのことをほとんどの日本人は知らない。
その人は永島達司氏、通称「ビッグ・タツ(Big Tats)」。
永島は1966年6月29日、一世を風靡したザ・ビートルズを招聘し、日本公演を実現させている。興行主は以前、「呼び屋」と呼ばれていたが、プロ―モーターとして呼ばれるようになったのは、永島からといえる。
彼は、銀行員の父の仕事の関係で、3歳のときから通算7年近くニューヨーク、ロンドンなどで暮らしたことで、欧米の文化やマナーを習得していたことが強味で、招聘ビジネスでも世界を相手に堂々と交渉し存在感は際立っていた。
ダンディで気遣いのある人柄とキングス・イングリッシュで、ミューッジック・パブリッシャーとしても世界に一目を置かれた人物。
海外アーティストや音楽関係者、映画関係者で、永島を知らない人はいない。
ポール・マッカートニー、ベンチャーズ、スティーヴィー・ワンダー、キッス、カーぺンターズ、ダイアナ・ロス、セルジオ・メンデス、オリビア・ニュートン=ジョン、クインシー・ジョーンズ、マイケル・ジャクソン、マドンアなど世界のアーティストに愛されたプロモーター永島達司の軌跡をたどる!
永島は1999年5月2日に亡くなるが、ポール・マッカートニーはこう語る。
「タツ・ナガシマは音楽の世界では日本を代表する外交官だった」
世界を相手に、日本文化、音楽の地位向上をはかった永島達司と戦後の人々の生きる力が輝いていた時代をこの本で感じられる。新型コロナウイルスで世界が一変している時代にぜひ読んで欲しい。
1966年6月29日、一世を風靡したザ・ビートルズの日本公演。
実現には永島達司の綿密な仕掛けがあった。第4章では、来日の真相や舞台裏が55年後のいま明らかに!
(四六サイズ・288ページ)